と一緒にいて、オレがの所有物と思うことに抵抗が無くなってからしばらくが経って、顔も覚えていないがジジイと呼ぶヒトからヒトが来るようになった。
オレは必要ないと思ったけど、は何も言わないどころかその来させるヒトを選抜しているみたいだったので、黙ってのしていることに従う。
新しく来たヒトは、一つじゃなかった。
がどうせならとたくさんに、とヒトを来させたらしい。
食事係、清掃係、世話係・・・この建物は物が少なくすっきりしているけども、とっても広いからたくさんのヒトがここに出入りしても窮屈には感じなかった。
だけど、窮屈には感じなくっても、何かざわざわとうろつくヒトの気配に感じるものはある。
そのことを隠さず(その必要も理由もない)にに言うと、それはお前の本能だ、と教えてくれたあとに、勝手にヒトを狩ることは許さないとオレに命令した。
だから、オレは忠実にのその厳命を守っている。

オレの中で、以上に大切なものはないから。
本能以上にオレに刻み付けられたを失くしたら、オレにはきっと何も残らない。




最初は、食い物に混ぜられた、毒だった。

時間が経ってから血を吐きまくって、に傷つけられて以来に久しぶりに自分の血を見た。
は意識が朦朧としているオレを、いつもの歪んだ笑みを浮かべて見ていた。
オレはのその笑みを見られて嬉しかった。
だって、その笑みが、オレに向けられているんだ。


次は包丁で滅多刺しにされた。

血の海に沈んだオレの血を、はオレに見せ付けるように口に含んだ。
そして、まずい、と言って今度は飛び散ったオレの肉片を喰った。
オレの一部がの中に取り込まれるのを見て、幸福になった。
思い出す、オレの中にもの腕が取り込まれているのを。


最近は首に縄をかけられ、さらに水に頭を抑えつけられた。
たくさんのまずい水を飲んで、気を失って、ぐったりと脱力感に包まれ風邪のような病に犯されたことを知ったは、オレに食事と暖をとることを禁じた。
丸裸なオレには、色々なところにピアスをつけたり化け物の治癒力をもってしても一生消えない傷を残してくれた。
の所有物の証を付けられたんだと思うと、なんだか自分の体すらいとおしく思えた。








「食後のデザートでも喰うか」


ヒトの顔が真っ白になって、体もがたがたと震えている。
いつものように段々と増えていく毒入りの食事を終えた後、は急にそんなことを言った。
今までがデザートというものを喰おうとか言ったことがない。
だから準備していなかったんだろうヒトが、これから自分がどんな仕打ちを受けるか想像して怖がっているんだと思う。
ここにいるヒト達は、がオレにどんなふうにお仕置きしているのかを知っている。
オレは好きなんだけど。お仕置き。
だってがオレだけを見てくれる、独占できるような気がするから。


「ナルト」
「あい」


椅子から降りての足元に移動する。
なんとなく次に命令される内容が予想できたから、いつでも動ける体制で命令を待った。
が笑う。
いつもの歪んだ、オレの好きな奇麗な笑みだ。
ヒトは、息を呑んで一歩下がったけど、その反応はの嗜虐心をよけいにくすぐるだけ。
そうは思っても、俺はそのままの足元で待ってるだけ。
だって、オレにとってはそのヒトなんてどうでもいい。
そんなことよりも、の気まぐれな命令なほうが何万倍も大切。
の左手が無造作に上がり、その指がヒトを指し示す。
そして、一言。


「拘束」


おもしろがっている声での命令に、オレはできうる限りの反射神経を駆使して、その命令に従った。
ヒトに飛び掛り、逃げようとしたその背中を床に倒し、うつぶせに拘束する。
オレの全体重を使っても、簡単に持ち上げられてしまうので、に教えてもらった術で金縛りにする。
オレの拘束をはがそうとするけれども、そんなのはまったくの無駄。
別に足の腱を断絶させてもいいんだけど、は拘束としか言っていないからその通りに動きを封じるだけに抑えた。
このヒトはとにかく今、すぐに痛みを与えるようにオレに命令しなかったに感謝しなくちゃなんないと思う。
だけど、そんなどうでもいい考えは、が立ち上がったことでどっかに放り出した。


「ま、久しぶりの女だ。 てめぇは運が悪かったと思って、潔くあきらめるんだな」


ぺろりと唇を舐めるは、いつもと少しだけ違ってなんだかよくわからないけど、ぼーっとする。
ヒトの上に乗りかかっているオレの頭を乱暴に撫で回して、のどの奥までなぶられる。
足の下のヒトの震えが、いっそう酷くなった。


「・・・んぁ・・・・・・グ・・・」
「相変わらずてめぇの舌はまじぃな」
「、は・・・、・・・」


はにやりと笑ってオレの体の下で震えているヒトの布を、チャクラのみを使って溶かす。
ちゃんと見てろよ、とは笑った。










一応続きも書くつもり。
確実に年齢制限かかりますよね・・・読みたい人いるのかな。こんなの。
現在ナルト五歳。