刻赤
























 この時期になると嫌でも体がぞくりと反応する

 夏の名残を残した陽射しに眼を細めた

 渇いた涼しい風が頬を掠めて

 また、一年が経ったのだと、疼く血に実感する






















刻赤 − happy birthday −































 呆っと空を眺めてた

 下手に体を動かしてると、血流が良くなって余計に辛いから

 大きな雲が上空の風に流され穏やかに過ぎて

 もう秋なんだなぁ、なんて思えばさわりと風が髪を靡かせて



「あー…か?」


「ん?」



 頭の上から掛けられた声に焦点を合わせれば、アカデミーの同級生奈良シカマルの顔



「なにしてんだこんなトコで」


「別にー…」



 口を利くのもなんだかダルイ



「具合でも悪いのか?」


「そんなトコ」


「青い顔してんぞ、平気か?」


「へーき」 



 だけどあんまり口をきくのも楽じゃない

 愛想のない返事だけを返して、再び視線を空へと向けた

 そんな俺にシカマルも同じように空を仰ぐ

 さっきまでの雲が少しだけ太陽を掠めて

 だけどなんて気持ちのいい天気なんだろう

 もう秋なんだ



「なぁ



 じっと、空を見上げたままでシカマルは声を落とす



「んー?」



 やっぱり気の無い返事だけを返す俺にシカマルはちらりと此方を見下ろし








「お前さ、“赤”って、知ってるか?」








 その言葉に、どくりと体の奥が跳ねた



「……」



 ゆっくりとシカマルを見上げる俺

 真っ黒なお前の眼を見てしまい、再びどくりと血が鳴った



「知ってるよな」



 質問ではなく確認

 薄っすらと口元に笑みを浮かべたシカマルに、俺の顔はどんどんと青褪めて



「ちーっとばかしよ、協力しねぇ?」



 満面とも言える笑顔で起き上がろうとした俺の腕をがしっと掴んだシカマルの

 何故か逆の手には注射器



「ちょっと待て、待て、なんだそのデカイ注射器…つーか白衣と眼鏡…っていつの間に;!?」


「気にすんな」


「するしッ;煤v


「ま、ま、いいからよ、取り敢えず腕出せ?」


「出さねぇよッ;!って、近付くなッ!!シカマル怪し過ぎッ;!!」



 ばっと腕を払いのけ、思わず後退しながら立ち上がる

 それを逃がさねぇと言わんばかりに眼鏡と白衣を着用したシカマルがじりじり迫った



「類稀なその“赤”っつーの、ちょっとばかし採取させてくれるだけでいいんだって」



 まるでお前の持ってるアイス一口くれ、みたいなノリでとんでもない事を言いやがる



「お断りだぁッ!!」



 俺は叫ぶや否や全力でその場を走り出した



「ちッ…逃がすかぁッ!!」



 聞こえる程の舌打ちをし、シカマルらしからぬ全力疾走で俺を追いかけてくる

 おいこら、勘弁してくれ;;



「大体ッなんでシカマルがそれを知ってんだっつーのッ!!」


「俺に知らない事はねぇッ!!」


「んだそりゃッ!!てめぇはどこの神様だよッ!!」


「神じゃねぇがシカマル様だこらッ!!逃げるなッ!!」



 逃げたくもなりますッ

 ものっすごい勢いで追いつこうとするシカマルに慌ててスピードを上げた

 途端血流が勢いよく流れ、どくりと体に負担が掛かる

 このまま走り続けると五分もせずぶっ倒れるだろう

 そしてよくわかんねぇシカマルの餌食になるのだ

 つかマジでなんなんだあいつはぁッ!?



「よっと!」


「あ、くそッ!」



 ただ走るよりは障害で道を防いだ方がいいだろう

 そう考えた俺は進路変更、そのままアカデミーの中へと走り込んだ

 どたどたと足音を消すのも忘れて廊下を駆け巡る俺達

 アカデミーは放課後の為か人は少なかったけど、固まって喋る女子が割といていい妨げになってくれる

 そうこうするうちに見知った教室が見えたので取り敢えず入った

 もしかしたら味方が居るかもしれないと多少の期待を抱いて



 バタンッ!!



「…な、なんだ…?」


?」



 数人の同級生は誰もが知ってる顔触ればかり

 キバにチョウジにシノにサスケに…



「た、助けてくれ…ッ!!」



 叫びながら彼等へと駆け寄る俺

 しかし



「お前等ッを逃がすなッ!!」



 後から追い付きやがったシカマルの声にその場の全員がぴくりと動く

 え、え…ええぇぇぇぇぇぇ!?



「ちょ…ッ待てッ!!」


「おい何したんだよ、シカマル怒らせて?」


「何もしてねぇよッつかお前等助けろよッ;!」


「無理無理、僕等シカマルには逆らえないしね〜、って事で捕まってくれない?」


「チョウジまでッ;!?」



 何故かその場の全員が今度は俺を捕まえようとバタバタと走り寄る

 それを華麗に捌きながら(笑)後のドアから出ようとしたトコロで目の前にサスケが立ちふさがった



、諦めろ」


「無理ッ;;って、なんでサスケまで…ッ!?」



 それでもうちはの生き残りかよ!?

 だけどそんな思いもなんのその

 サスケはさも当たり前のように軽く首を傾げてみせて



「昨日の生贄は今日の下僕?」


「成り下がってんじゃねぇぇぇッ;!!」



 思わず突っ込みを入れ、その勢いでサスケの脇を潜り抜けるとなんとか再び廊下へと走り出た 



『待てッ!!』



 しかし今度はシカマルだけじゃなくて多数の生徒が俺を追いかけてくる



「うっそぉ;煤v
 


 待てッお前等一体シカマルにどんな弱味握られてんだッ;

 つかサスケも生贄ってなんだ生贄って!?

 つまり今日の生贄は俺って事なのか!?そして明日にはシカマルの下僕!??

 断固拒否ッ!!

 そろそろヤバイ心臓を片手で抑えながら屋上への階段へとカーブを切った

 逆に上からは鼻歌なんぞを歌いながら降りてくるうずまきナルトの姿



「ナルトォォォッ!!」


「な、なんだってばーッ;!?」



 あまりの形相で走り来る俺に思わず顔の前で構えるナルト

 だがそんな事無視して俺はナルトの腕を引くと共に後の奴等から走り逃げる



「いいからッ!兎に角逃げろッ!俺の為に走れ!!」



 どたどたと階段を上る俺達



「意味わかんないってばッ!!」



 わからないと言いつつも後から迫る恐怖の軍団に思わずついてくるナルト



「追い付かれたら死ぬぞッつか食われるぞッ!!」



 ある意味間違ってないような気がしてならない

 自分でも恐ろしい言葉を吐きながら屋上の扉を開いてそこに飛び込んだ

 ヤバイ、マジでそろそろ



「だから意味がわかんねぇって…だぁぁもうッ!!」



 器用に走りながら頭をガシガシと掻くと

 ナルトは急に倒れそうでスピードの落ちた俺をひょいと抱き上げて



「…へ…ええぇえええぇえぇぇぇぇぇッ!?」


「黙れ!舌噛むぞッ」



 言い放つとひらりとアカデミーの屋上から飛び降りてしまった

 さっきまでのドベはどうした!?

 だけどそんな叫びは胸の内で爆発して消えた

 舌噛んだから…痛い;





 




「ち…九尾の……」



 シカマルの舌打ちにビクリと肩を振るわせる一同



「シカマル、どうする?」



 後から追い付いたサスケが躊躇いがちに声を掛ける



「追うか?」


「無理だろ、あれでチャクラ量は半端じゃねぇしな…いや、いっそ二人共に協力させた方が面白ぇか…?」



 既に二人の姿はどこにも見えなかった

 一体どうなっているのか、おそらくこの場でそれを理解しているのはシカマル只一人



「取って食おうってわけでもなし、面倒くせぇな、くそ」



 だけどそれを説明してくれと頼むには、眼鏡と白衣の恐怖が今もトラウマに残る彼らに出来る筈もない


































「…に、逃げ切った…か…;;?」


「俺の結界はチャクラ量が半端じゃねぇから、誰も入れねぇ筈」



 何故か俺を抱えて走り込んだナルトよりも俺の方が息が上がっていた

 とりあえずナルトの家に強力な結界があるから其処に行くぞという事で連れてこられたわけなんだけど



「へぇ、ナルトって暗部なんかやっちゃってるんだ、すごいね」



 なんとか息を整えながら、片手間にそう言った俺にナルトは呆れ



「それが一大決心で告白した奴への言葉かよ;つか感情すら篭ってねぇし」



 走りながら一応説明もしてくれたナルトは腹の中に九尾を封印されていて

 その力を借りながら暗部をしているという

 普段は脅威と見なされない為にそれを隠して生きてるとか

 大変だよね



「だから、軽くねぇ;?」


「や、でもこんだけやっといてまだドベですって言われる方が驚く…」


「それはそうかもしれねぇけど…;?」


「うー…シカマルもさ…」


「あ?」


「あれで只のアカデミー生ですって言われたらどうしよう・・;」


「…や、でもそれはそれで受け入れる他ねぇ気がする;;」


「俺も;」



 なんかもう考えるのも面倒になって二人共部屋の中でごろりと倒れた

 薄汚れた天井と汚い電球

 漸く落ち着いてきた体にふぅ、と息を吐いて眼を閉じた



「で?なんで追われてたんだ?」



 静寂の中、漸く尋ねたナルトに俺は閉じていた眼を開ける



「…ナルトはさー、”赤”って言う毒知ってる?」


「あれだろ、それで死なねぇ奴はいないっつー最高最悪の薬」


「それって俺の血で作ってんだよね」


「へー…………………は?」



 取り敢えず、みたいな声のあとにちょっと待てとナルトは頭を上げた



一族の、それも成人するまでの子供の中に稀に毒を造れる子供が現れるんだ

 それは一年をかけて作られるんだけど

 体を巡る血の一部が何処にも吸収されず毒素を持ったまま体内を循環し

 一年経った頃に毒素の成分が血の飽和量ぎりぎりまで溜まってね

 それを取り出して擬血したやつが“赤”になる」


「一年?」


「そう、一年を過ぎると毒素が増えすぎて体内で自滅しちまうから」



 俺も、ナルトの隣で体を起こした

 真っ直ぐな蒼い眼が眩しく俺を向いている



「今日、俺の誕生日で丁度一年なんだ」



 驚いて開かれた瞳に、窓の外の青が重なった

 今俺の体内ではこの世で最悪と言われる毒が出口を求めて疼いている

 ぞくりと背筋に感じるこれは血が流れている証拠

 この日が近付くと嫌でも体は教えてくれる
 
 あと少し、あと少しで、お前の体が毒になる、と








「…ずっと昔…」



 ぽつりと呟くナルト



「九尾はどんな傷も病気も勝手に治してしまうから、俺はきっと老衰でしか死なねぇなって話しをしてた

 そん時の俺にはそれが苦しくて、里の奴等の感情に狂いかけてて

 いっそ死んでしまいたかったんだ、死んで楽になりたかった、でも、どんなにやっても傷は治って…

 そしたら火影のじーさんがさ、“赤”っつー毒はどんな生き物でも、ましてや妖ですら殺すって

 それを使えばもしかしたら、流石の俺でも死んでしまうかもしれない」





− 俺でも死ねると言う事が、その時は希望だった −





 音でもたてそうな程の重い言葉

 一体二人はどんな気持ちでその話しをしてたんだろう

 そうして誰かを殺す為のモノが俺の中に丁度完成されつつある

 流石の九尾も殺してしまえるような毒

 ナルトの命を奪うのかもしれない、コレ

 それを望む人間は後を絶たない

 私利私欲だったり、でも、純粋に欲するなんて、狂ってる

 でも

 でも



「ならさ・・・」



 少し顔を動かせば、少しだけ陽は傾きかけてた

 もうこんな時間なんだって、走り回ってて気付かなくて

 金の髪の毛がそろそろ赤い光に揺れる

 白い肌が光に透けた気がした



「死にたくなったら、俺を食えよ」


…」


「俺以上の毒は存在しねぇんだからさ、九尾だって、死んじまうって」


「…そうだな…」



 なんか、一緒に死んでやるって言ってるみたいで気恥ずかしいけど



「そん時は味噌ラーメンの上にトッピングしてやるぜ」



 感動のあまり目を少しばかり潤ませながら親指を立てた馬鹿に



「…単品食い希望…」



 この偏食め

 やっぱ食うなと心から思う

 友情なんてそんなもんだろ?



 と、その時






「食通の人間の中には毒こそ最高の美食っつー変人まで居るらしいぞ?」






 ちょっと呆れた俺の、俺らの真横にある窓から聞くだけでびくりと震える声が聞こえる



『し、シカマルッ;;!?』


「よぉ、お疲れ」



 ひょいと片手を挙げて縁に足をかけ、すとんと部屋へ降りた



「んな…ッ…なんで…結界…ッ!」


「あーいうのはな、どんだけチャクラ捻じ込んでも壊れねぇけど

 構成式と流れさえ知ってりゃ弱点がすぐ見つかんだよ」

 

 飄々と言ってのける彼の眼には眼鏡

 そして白衣



「マジでお前の事嫌いになりそう…u」


「はぁ?大丈夫か?悪いもんでも食った?」



 お前のせいだよッ

 だけどそれを声に出す勇気が無い;



「…で、結局なんで追ってたんだよ?“赤”が欲しかったのか?」



 辟易とした声で尋ねるナルトにシカマルはん?と素で振り返り



「あー、や、最狂の毒と俺の作った薬と、どっちがヤバイか試してみたくて」


「「は…?」」



 なんだそれ

 つかとんでもない内容だったと思うんだけど、それをまるで純真そうな顔して言うのヤメテクダサイ



「えーと…誰で試すつもりで?」


「うわナルトッそれ聞くのか;!?」



 何となく思考からすら弾いてた事をナルトもさらっと口に出す

 お前等おかしいんじゃね?



「んー、手近なところで…イルカ?」


「「何の恨みだよッ;煤v」



 イルカ先生はアカデミーのアイドルなんだぞッ!



「つか死ぬから、マジで、ホントに、冗談じゃなく、な?」


「シカマル、毒って知ってるか?体内に入れると生き物は死ぬんだぞ?」



 何故こんな事を今更同じ年の男に教えねばならないのだろうか…;

 真面目に詰め寄る俺とナルト

 だけど、ああもうなんなんだ、お前

 相変わらずシカマルはきょとんとしたままで



「なんだ知らねぇのか二人とも

 イルカ先生っつったら俺のさりげない毒入りラーメン食っても唯一元気に毎日を謳歌してる人間だぞ?」


「ラーメンの味を損なわせんなよ;」


「つか先生は常に謳歌してるから;」


「突っ込むトコはそこでいいんだな、二人共」



 シカマルの声にはっと我に返る二人



「なんか…俺、オカシイ…;」


「違うって、俺達が普通過ぎて付いていけねーだけだってば☆」


「良いようにとるなって、所詮人間は欲の塊だぞ?」


「「お前に言われたかねぇよ」」



 シカマルの声に二人して突っ込む



「兎に角よ、マジな話し…お前等“ハッカ”って知ってるか?」


「0.01mgで像をも殺すっつー薬だろ?白い華と書いて“白華”」


「一楽の親父に協力さえて麺の一本にそれを混ぜたんだけどな、斬新な味が一瞬して美味かったって」


「「美味いんだ;;」」


「や、だから突っ込みどころが違うんだけど」



 まぁいいかとシカマルもそれ以上は言わない



「なんでもイルカは忍だった両親からかなりの抗体を付けられてるらしくてさ、殆どの毒が効かないから

 実験台には持って来いなわけだ」


「だからって俺の血はやらねぇぞ;」


「いいじゃん別に、ちょっとくらいケチケチすんなよ」


「絶対に嫌だぁぁッ!」



 拗ねて口を尖らせるシカマルに心の底から声を出した



「ホンの一滴でいいんだって」


「ダメッ!兎に角今回は絶対に絶対にダメだッ!」


「いんじゃねぇの、一滴くらい…」



 いい加減疲れたって顔しながら言うナルトをきっと睨む



「そういう問題じゃねぇんだッ、

 毒素を含んだ血は一定量体内から出ない限り擬血しねぇから一度傷をつけたら後は流れ続けるしかねぇ

 生命活動ぎりぎりになんなきゃどんだけ止血しても止まらないんだよッ!」



 お陰で毎年毎年俺は誕生日に貧血で献血パックが御馳走代わり



「俺だって一度くらいマトモにケーキが食いたいんだッ!!」


「「それが本音か;」」


「それ以上に大切なものがあるかッ!?」



 あのケーキの上にのったチョコのプレートを見る度に毎年悔し涙を飲んできたんだ!



「だから絶対に嫌だッ!今年こそはケーキを食う!」


「ならケーキ食った後でお前の血くれよ」



 ぼそりと言ったシカマルの声にぴたりと俺の動きが止まった



「……え」


「だからよ、ケーキ食っていいから、その後でならいいだろ?」



 その後?

 俺はケーキたらふく食べれるんだよな?



「あ?なんだ、お前が馬鹿なのか一族が馬鹿なのかどっちだ?」


「なんだその二択は;」


「だって思いつかなかったんだろ?」



 いやだって、なぁ?

 そう言われれば確かにそうかも…?



「じゃ、そゆ事で」



 そゆ事で?

 つまりつまり



「今から食うか」


「マジ!?」


「え、俺の部屋で食うのか…;」



 シカマルの提案に犬のように飛び跳ねればナルトが渋々腰を上げる



「俺さ、俺さ、誕生日おめでとうって書いたチョコがいい!」


「なら俺は土台のスポンジを」


「無意味な単品食いすんな;」



 俺の言葉にノってくるシカマルにさっきは俺をトッピングしようとしたナルトが呆れる



「んじゃあ買いに行くか」


「ナルト!財布!!」


「え、俺が…;?」


「主役に買わせんなよ、ナルトって冷てえな」


「そう言うならシカマルが買え」


「金なんて持ち歩いた事ねぇし無理」


「「うっそ;」」



 ぞくりと震える血が今日という日を知らせる

 長い影を作った太陽は既に沈みかけ



「ったく、仕方ねぇな」



 木の葉商店街が閉まるまであと三時間



「行くぞ、


「おう!」


「うわ、結構寒ぃ」



 今日だけ特別

 “赤”が体の中で笑った

 変な二人は俺の事が、俺の血が怖くなくて

 二人共俺の血なんかを欲しいと言った

 それもシカマルに至っては殺す為なんかじゃないんだって?

 変なの

 変だよな、本当に変、だけど

 “赤”の俺にケーキをくれると言うのだから

 きっと二人共、良い奴だ



「お前の選定基準はそこか…?」

「あははは」


 良い奴だよ

 ありがとう














































「…きもちわるい…;」


「そりゃあんだけ食った後すぐ血が無くなったらな;」


「計算外だ」




 






















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というわけで宵知さんからいただきました〜v
か、感動のしすぎで虚無は読み終わったとき放心状態でしたよ!!
文句なしで無条件降伏でノックアウトです!(カーンカーンカーン!!)
宵知さん、こんな素敵なプレゼントありがとうございました!!